AKC Miniature American Shepherds Standard
AKC(アメリカンケンネルクラブ)記載のスタンダードをなるべく原文に忠実に翻訳しました。
全体的外貌(General Appearance)
ミニチュア・アメリカン・シェパードは、アメリカで発展した小型の牧羊犬である。
体高よりもわずかに体長が長く、骨量は中程度で、体のサイズや高さと調和が取れており、極端な特徴は持たない。
動きはなめらかで、軽快かつバランスが取れている。
優れた敏捷性に加え、力強さと持久力を兼ね備えており、さまざまな地形での作業に適している。
非常に多才でエネルギッシュなこの犬は、卓越した知性と、愛情を注ぐ相手に尽くそうとする意欲を持ち、優れたアスリートでもある。
忠実なコンパニオンであり、従順なワーキングドッグでもあり、それはその鋭い観察力をたたえた表情にも表れている。
被毛はミディアム(中くらい)の長さでやや粗く、単色またはマール(まだら模様)で、白やタン(カッパー)マーキングがある場合とない場合がある。
尾は伝統的に断尾されているか自然なボブテイルである。
サイズ(Size)
雄の体高は、14インチ以上18インチ以下(肩甲骨上端で計測)。
雌の体高は、13インチ以上17インチ以下(同じく肩甲骨上端で計測)。
失格事項(Disqualification):
雄で14インチ未満または18インチ超、
雌で13インチ未満または17インチ超の個体。
※このスタンダードに定められた最小体高は、生後6か月未満の雄または雌には適用されない。
体の比率(Proportion)
肩の前端から臀部の先端までの長さと、肩甲骨上端から地面までの高さを比較したとき、体はわずかに高さよりも長い。
骨量・体格(Substance)
骨構造はしっかりしており、骨量は中程度で、体のサイズと体高に釣り合っている。
雄犬の構造は、粗野ではないが男性的な印象を持つ。
雌犬は骨が細すぎることなく女性らしく見える。
頭部(Head)
頭部は明瞭な輪郭をもち無駄がなく、すっきりと整い、体との調和がとれていること。
表情(Expression)
警戒心が強く、注意深く、知的である。控えめな表情を見せたり、見知らぬ人を警戒することもある。
目(Eyes)
目は斜めにセットされ、アーモンド型で、突出もくぼみもなく、頭部に比例している。
すべての毛色で以下が以下の目の色が許容される。
片目または両目の色はブラウン、ブルー、ヘーゼル、アンバー、または斑点や霜降りを含むそれらの色の組み合わせでもよい。レッドおよびレッドマールの眼の縁は完全なレッド(レバー)色素を持つ。ブラックとブルーマールの目の縁には、完全なブラックの色素沈着がある。
耳(Ears)
三角形で適度な大きさがあり、頭の高い位置にある。警戒時には、耳は前方に折れ曲がるか、またはローズイヤーのように横に倒れる。
重大な欠点:耳が完全に立っているもの、あるいは根元に持ち上がりがなく垂れてしまっている耳。
頭部(Skull)
頭頂部は平らからやや丸みを帯びており、後頭部にはわずかな隆起が見られることがある。頭頂部の幅と長さは等しく、ストップは中程度ながら明瞭である。
マズル(Muzzle)
中程度で、先端に向かってなだらかに細くなり、丸みのある先端で終わる。重く見えたり、四角すぎたり、尖りすぎたり、またはたるんでいてはならない。長さは頭頂部(クラウン)と等しい。
側面から見た場合、マズルと頭頂部の上部ラインはやや傾斜しており、クラウンの前部は鼻に向かってわずかに下がっている。
鼻(Nose)
レッドマールおよびレッドの個体はリバー色(赤褐色)の色素を、ブルーマールおよびブラックの個体は黒色の色素を持つ。鼻の色素は完全に入っていることが理想で、不完全な場合は欠点とされる。
重大な欠点:鼻の色素が25〜50%欠けている場合。
失格:鼻の色素が50%以上欠けている場合。
咬合(Bite)
歯はすべて揃っており、シザーバイト(はさみ状咬合)で噛み合っている。
事故によって歯が欠けていたり、脱落していたり、変色している場合は減点の対象とならない。
失格:アンダーショット(下顎前突)またはオーバーショット(上顎前突)の咬合。
首、背線、体躯(Neck, Topline and Body)
全体的な構造は、かさばることなく、奥行きと力強さの印象を与える。
首(Neck)
首は引き締まっていて清潔感があり、体とのバランスが取れている。
長さは中程度で、うなじ(首の上部)にわずかなアーチがあり、肩に自然になじむ。
背線(Topline)
立っているときも動いているときも、肩甲骨上端(ウィザーズ)から股関節まで、背はしっかりしていて平ら。
腰(Loin)
上から見たとき、腰部は幅広く、力強い。
尻部(Croup)
尻部(クループ)は中程度に傾斜している。
体(Body)
体はしっかりしており、よく鍛えられている。
胸と肋骨(Chest and Ribs)
胸は豊かで深く、肘の高さまで達している。肋骨はよく張っている(=丸みを持っている)。
腹部ライン(Underline)
腹部の下側ラインは、中程度に引き締まっている(適度な腹上がり)。
尾(Tail)
断尾または自然なボブテイルが望ましい。
断尾された尾はまっすぐで、長さは3インチ(約7.6cm)を超えない。
断尾されていない尾は、安静時にはゆるやかに垂れ下がり、興奮時や運動中は、カーブが強調されて高く掲げられることがある。
前躯(Forequarters)
前躯は良く鍛えられており、後躯とのバランスが取れている。
肩(Shoulders)
肩甲骨(スキャプラ)は長く、平らで、ウィザーズ(肩甲骨上端)で比較的接近しており、よく後方へ傾斜している。
上腕(Upper Arm)
上腕骨(ヒューメラス)は肩甲骨と同じ長さで、肩甲骨とほぼ直角に交わる。
前肢(Forelegs)
前肢は地面に対してまっすぐで垂直に下がっている。
肘(Elbow)
肘関節は、地面とウィザーズとの間で等距離に位置する。
横から見たとき、肘はウィザーズの真下になければならない。
肘は緩みなく肋骨に密着しているべきである。
脚(Legs)
脚はまっすぐで力強く、骨は丸ではなくやや楕円形。
パスターン(Pasterns)
短く、太く、力強いが、柔軟性もあり、横から見るとわずかに角度がついている。
足(Feet)
足は楕円形でコンパクト、指は引き締まり、よくアーチを描いている。
肉球は厚く弾力があり、爪は短くて強い。
爪の色はどんな組み合わせでもよい。
狼爪(デュークロー)は除去することが望ましい。
後躯(Hindquarters)
後躯の幅は、肩部(肩甲骨)での前躯の幅とおおよそ等しい。
角度(Angulation)
骨盤と大腿骨(上腿部)の角度は、肩甲骨と上腕骨の角度と一致しており、おおよそ直角を形成する。
膝(Stifle)
膝関節(ステイフル)は明確に定義されている。
飛節(Hock)
飛節は短く、地面に対して垂直であり、後方から見たときに互いに平行である。
足(Feet):
足は楕円形でコンパクト、指は引き締まり、よくアーチを描いている。
肉球は厚く弾力があり、爪は短くて強い。
爪の色はどのような組み合わせでもよい。
後肢の狼爪(デュークロー)は除去することが望ましい。
被毛(Coat)
被毛全体の印象は“適度”が基本である。
毛質は中程度の硬さで、まっすぐからややウェーブがかっており、耐候性がある中くらいの長さ。
下毛(アンダーコート)の量は気候により異なる。
頭部および前肢の前面の毛は短く滑らか。
前肢の後ろ側や臀部(ブリーチ)は中程度に飾り毛がある。
首元には中程度のたてがみ(マネ)と襟飾り(フリル)があり、これはメスよりもオスでより顕著に見られる。
耳、足、飛節の後ろ、パスターン、尾の毛は整えることができるが、
それ以外は自然な状態の被毛でショーに出すことが望ましい。
ひげ(ウィスカー)は切らずに残すことが好ましい。
重大な欠点:典型的でない被毛。(品種標準に反する毛質・毛量・毛の流れや長さなど)
毛色(Color)
毛色には多様性と個体ごとの独自性があり、それが本犬種の魅力のひとつである。
好ましさの順序はなく、認められている毛色は以下のとおり:
マールカラーは、大理石模様、斑点、斑模様がどの程度現れてもよい。
アンダーコート(下毛)は、トップコート(上毛)よりやや薄い色になることがある。
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ブラック
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ブルーマール
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レッド
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レッドマール
白毛(ホワイト)の出現可能部位:
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頬
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頭頂部(クラウン)
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額のブレーズ(額に入る白線)
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首(部分的または完全なカラー)
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胸
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腹部
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前肢
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後肢(飛節までおよびそれ以上、膝に細く伸びる線状に達することがある)
体の下側から伸びる白が、横から見たときに肘の上1インチ(約2.5cm)を超えない程度であれば許容される。
ホワイトカラーの毛の生え際(スキンレベル)は、ウィザーズ(肩の高点)を超えてはならない。
自然な断尾されていない尾がある場合は、尾の先に白があってもよい。
失格事項
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認められた色以外の毛色
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ボディスプラッシュ・ホワイト(体に目立つ、孤立した白斑)
具体的には、ウィザーズから尾にかけて、背中や体側(肘と後躯の後部の間)に現れる白の斑点やパッチ。
注意事項
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左右非対称のマーキング(アシンメトリー)は欠点としない。
タン・マーキング(Tan Markings)
タンのマーキングは必須ではないが、存在する場合は許容される。
以下の部位に出る可能性がある:
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目の周り
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足と脚
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胸
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マズル(口元)
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首の下側
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顔
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耳の内側
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体の下側(アンダーライン)
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尾のつけ根の下
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ブリーチ(臀部)
タンの色調は、クリーミーベージュから濃い赤褐色(ラスティ)まで幅があり、どの色調にも優劣はない。
顔、脚、足、臀部においては、ベースカラーやマール模様と自然にブレンドされていることもある。
ホワイト・マーキング(White Markings)
ホワイトマーキングも必須ではないが、存在する場合は全体の印象を支配しないことが望ましい。
白斑には**ティッキング(細かい斑点)**が現れることがある。
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頭部の白は支配的であってはならず、目は完全に色素に囲まれている必要がある。
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レッドマールおよびレッドは、アイリム(目縁)にレバー(赤褐色)の色素がある。
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ブルーマールおよびブラックは、アイリムにブラックの色素がある。
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耳全体が色で覆われていることが好ましい。
重大な欠点
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耳の25%以上が白で覆われていること。
歩様(Gait)
歩き方は滑らかで自由で楽に見え、動きには敏捷性があり、バランスの取れた、地面をしっかりと捉える歩幅を示す。
前脚と後脚は、体の中心線に対してまっすぐかつ平行に動く。
速度が上がるにつれて、前足・後足ともに、犬の重心の中心線に向かって収束する一方で、背中はしっかりとしたまま水平を保つ。
トロット(速歩)での移動時には、首を前方に伸ばし、頭は自然な位置でほぼ背線と同じ高さかやや上に保たれる。
また、方向転換や歩様の変化を即座に行える敏捷性が求められる。
性格(Temperament)
ミニチュア・アメリカン・シェパードは知性が高く、主に強い牧畜および番犬本能を持つ作業犬である。
優れた伴侶でもあり、多才で容易に訓練ができ、割り当てられた仕事を優雅かつ熱心にこなす。
見知らぬ人に対しては控えめであるが、臆病さは示さない。
彼は粘り強くタフな働き手であり、目の前の仕事に応じて態度や興奮の度合いを適切に調整する。
家族に対しては保護的で、性格は温和、献身的かつ忠実である。失格事項(Disqualifications)
失格事項(Disqualifications)
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雄犬の体高が14インチ未満、または18インチを超える場合。
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雌犬の体高が13インチ未満、または17インチを超える場合。
※このスタンダードで定める最小体高は、生後6か月未満の犬には適用されない。
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鼻革の色素が50%以上欠けている場合。
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アンダーショット(下顎が上顎より前に出ている咬合)またはオーバーショット(上顎が下顎より前に出ている咬合)。
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認められている毛色以外の場合。
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ボディスプラッシュ・ホワイト(体に目立つ孤立した白斑)がある場合。
※ウィザーズ(肩の高点)から尾にかけての背中や、肘と後躯の後ろ側の体側に見られる白い目立つ斑点やパッチ。
2012年6月27日発効
※1インチ=2.54㎝


